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VMware ESXiにArista vEOS-labをデプロイする手順

Arista NetworksのvEOS-labVMware ESXiにデプロイする際にハマったので、デプロイ手順を備忘録としてまとめておきます。

環境

※ ESXi 6.xでvmdkファイルの読み込みに失敗することがあるので解決策を追記 (2019/08/12)

vEOS-labのisoファイルとvmdkファイルのダウンロード

下記リンクよりisoファイルとvmdkファイルをダウンロードします。ダウンロードにはAristaのユーザアカウントが必要です。

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vEOS-labのisoファイルとvmdkファイル

VMware ESXiへのデプロイ

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  • CD/DVDドライブでダウンロードしたisoファイルを参照
  • CD/DVDドライブのコントローラの場所はIDEコントローラ0のマスターを選択

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  • vCPU x2, RAM 2GBに設定
  • SCSIコントローラとUSBコントローラ、ハードディスクは不要のため削除 (SCSIコントローラとUSBコントローラは削除しなくてもOK)
  • ネットワークアダプタは1番目が管理用インタフェースのManagement1に利用される
  • 2番目以降のインタフェースはEthernet1, Ethernet2, ... と順番に利用されるので、必要に応じて作成する。ネットワークアダプタのタイプはVMXNET3でOK (E1000でもOK)

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  • ここまでの設定内容は次のとおり
  • 仮想マシンの作成を完了

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  • 作成した仮想マシンの設定の編集で既存のハードディスクを追加

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  • 作成した仮想マシンディレクトリにvmdkファイルをアップロードし、追加を選択
  • ESXi 6.xでvmdkファイルの読み込みに失敗する場合があるので、後述のとおりにvmdkファイルのディスクフォーマットを変換するのが安全
    • vEOS 4.21.1Fはvmdkファイルを変換せずにvEOS-labが起動できた
    • vEOS 4.22.0Fはvmdkファイルを変換しないとvEOS-labが起動できなかった

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  • 追加したハードディスクのコントローラの場所は、IDEコントローラ0のスレーブを選択して保存

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以上でvEOS-labのデプロイが完了します。

vEOS-labの起動確認

起動が完了すると、デフォルトではユーザ名 admin でパスワードなしでログインすることができます。

あとはvEOS-labを使い倒すことができます。 QoS制御機能等の一部の機能はvEOSでサポートされていないため、注意が必要です。

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ESXi 6.xでvEOS-labが起動できない場合

ESXi 6.xの場合、 /mnt/flash がマウントできないといったエラーが表示されることがあります。 ESXi 5.xではvmdkファイルのフォーマットが thick として扱われますが、 ESXi 6.xでは monosparse として扱われてしまい読み込めないことがあるのが原因のようです。

Eager Zeroed Thickフォーマットに変換することで、ESXi 6.xでもvmdkファイルを読み込むことができます。 変換方法は次のとおりです。ESXiのシェルにて vmkfstools を実行します。

$ vmkfstools -i vEOS-lab.vmdk(変換前のvmdkファイル) -d eagerzeroedthick vEOS-lab-thick.vmdk(変換後のvmdkファイル)

変換すると vEOS-lab-thick.vmdkvEOS-lab-thick-flat.vmdk の2つの変換後のファイルが生成されます。 それら2つのファイルをVMディレクトリにアップロードしてから、既存のハードディスクの追加で vEOS-lab-thick.vmdk を選択します。